さわひよどり (沢鵯) 

学名  Eupatorium lindleyanum
日本名  サワヒヨドリ
科名(日本名)  キク科
 日本語別名  サワアララギ、アカマグサ、サワフジバカマ
漢名  林澤蘭(リンタクラン,línzélán)
科名(漢名)  菊(キク,jú)科
  漢語別名  白鼓釘(ハクコテイ,baiguding)、尖佩蘭(センハイラン,jianpeilan)、佩蘭(ハイラン)、野佩蘭、野馬追、土升麻
英名  Lindley eupatorium
  2011/08/15  長野県霧ケ峰 

2011/08/28 富山県中央植物園

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 ヒヨドリバナ属 Eupatorium(澤蘭 zélán 屬)の植物については、ヒヨドリバナ属を見よ。
 漢名を蘭という植物については、ヒヨドリバナ及びフジバカマを見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)に、「沢蘭 サハアラゝギ延喜式 アカマグサ和名鈔 サハヒヨドリ」と。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・中国(新疆以外の全土)・極東ロシア・ベトナム・ミャンマー・フィリピンに分布。
 中国では、全草を薬用にする。
 『万葉集』巻19/4268 に、
天皇と太后と共に大納言藤原家に幸(いでま)す日、黄葉(もみち)せる澤蘭(さはあららぎ)一株 抜取り、内侍佐々貴山君に持たしめ、大納言藤原卿と陪従せる大夫らとに遣賜(たま)ふ御歌一首
命婦誦みて曰はく
 此の里は 継ぎて霜や置く 夏の野に 吾が見し草は もみちたりけり
とある。古来、この澤蘭はサワヒヨドリであるとする。
 漢土では、古来 蘭・澤蘭・佩蘭と呼ばれる植物について、呼称に混乱がある。ヒヨドリバナ及びフジバカマを見よ。

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